四万十大橋の下でハッピーバースデー 区切り遍路23日目②からの続きです。
昨晩は温泉にも入れたのに、やはり身体が痛くて中々眠れません。
寝付きは良かったのですが、身体の痛みと寒さで午前3時頃には完全に目が覚め、そこからはパッタリ駄目でした。
遍路初体験のカイはぐっすり眠れていますが、冷えるので上着をかけてあげます。
眠れずに夜明けを待ちますが、冬の朝は中々明るくならず出発も遅いです。
夜が明けると支度をしてテントをたたみ、ギリギリまでソーラー発電をします。
わざわざ満タンにしておいたモバイルバッテリーを1つ家に忘れてしまったので、今回の旅は電力が辛いかもしれません。
しかし、変えたばかりのスマホの充電の持ちはいいです。
昨晩は四万十大橋の下で1泊しました。
深夜まで夜釣りさんが結構居ましたが、何が連れるのでしょう?
今日は何と区切り遍路で初めて、しかも朝から喧嘩をしました。
誕生日の翌日からです。
俺は色んなことをいつでも終わっていい状態にあるので、今日は黙って見守ることにしました。
1番の厳しさは怒ることでも、殴ることでも、怒鳴ることでもないと最近感じています。
ただ、無言で見守ること。
この動作にはとても奥深い沢山の意味が込められるような気がします。
見守られると言うことは、甘えることが出来ない全て自己責任の世界。
もう、今までのように甘くはありません。
愚かに積み重ねた喧嘩も一歩一歩前進はしてるのかもしれません。
「本当は喧嘩したくない、ごめんなさい」
その一言が、この四万十大橋を一緒に渡れる鍵となりました。
『本当は喧嘩したくないのに何故してしまうのだろう?』と、ここの本質を探ることが愚かを繰り返さない鍵。
しかしそれを出来る人は中々いません。
俺も引き金となる酒を断つ程度のことしか出来ていません。
朝から騒動で出発が1時間程度遅れてしまいましたので朝食もまだでした。
なので、1時間ほど歩いた先にある遍路小屋で昨晩の残りの米をお茶漬けにして食べます。
今日の目標地点は約24km先にある足摺宇和海国立公園の大岐の浜にあるキャンプ場付近を計画しております。
しかし、カイの調子次第では下ノ加江辺りで野宿となります。
四万十市には大文字山があります。
ずっと気になった場所ですが、昨晩のタクシー運転手さんとの話で謎が解けました。
看板に書いてある通り、京都の天皇家の一条さんがここら辺のお殿様をしてたようです。
そこで、中村(四万十市)を京都のようにしようと、京都の色んな所に模して街に作ったそうです。
歴史は面白いですね。
伊豆田坂へ向かう道はとても川がきれいです。
通し打ちをした時、この川の水で足の痛みを冷した思い出があります。
その先から伊豆田坂への登りが始まりました。
今回は伊豆田トンネル経由ではなく、最近復元されたと聞いている遍路道を歩く予定です。
トンネル手前にその分岐点がありました。
真っ直ぐ行けば今大師寺と伊豆田トンネルで、右が復元された遍路道へ続く旧道です。
ここからまだ次の38番札所金剛福寺までは34kmありますので、今日は辿り着けません。
遍路道への分岐から先は通り抜け出来ないと看板にありました。
果してどんな道なのでしょう。
俺は簡単な峠越えをイメージしていますが、どんどん標高が上がっていきます。
頭の中にチラチラとこの前の仏坂ルートで苦戦した思い出が蘇り嫌な予感がしますが、そんなはずはないでしょう。
旧道の道は道路が所々決壊してました。
この時点で予想以上に峠を登らされてます。
手元の高度計では既に標高200メートルを超えてます。
今日の出だしが四万十川の河口付近と言うことは大分登っていますね。
こりゃ、舐めてたな…。
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ビーニャさん愛用の少し重めのしっかり充電さん。
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俺愛用の4年経った今も未だに現役初号機さん。
使用上のアドバイスとしては、ついつい普段の日も使いたくなりますが使用するのは旅の時だけにしましょう。
日光に当てる時間が多くなれば多いほど生地の痛みが目立ち、肝心な時に使えなくなります。
節約の自家発電のつもりが結果的に赤字となると思います。