佐賀公園から犬遍路スタート 区切り遍路23日目①からの続きです。
12時前に昼御飯を食べ終えて歩き出します。
道の駅“ビオスおおがた”から続く入野松原は土佐西南大規模公園の一角でスポーツ施設もあります。
ここら辺は大阪や東京へ向かう飛行機からもよく見えます。
カイの足に出来るだけ負担をかけないようにアスファルトを避けて芝生を歩きます。
まだシッポも上がり、見たこと無い世界に楽しそうですね。
前回御世話になったキャンプ場を過ぎ、松原の中を歩きます。
キャンプ場から日帰り入浴出来るネストウエストガーデン土佐まで片道2km歩いた思い出がありますが、もっと近くにあったら良かったのになぁ。
松原の中を歩いてると後ろで話し声が聞こえます。
何かと思えばビーニャさんが勝手に動物愛護センターに電話をして「もう、カイはうちで引き取ります」とか言ってました。
確かに保護犬を飼育するトライアル期間は明日まででしたが、俺に相談もなく勝手に引き取りやがって…、よほどカイのことを気に入ったのでしょう。
ネストウエストガーデン土佐を通過します。
先程、下田の渡し船に確認したところ明日は強風で運行しないとのことでした。
1度は歩いてみたいコースなのに残念。
しかも、下田の方には温泉とキャンプ場もあったので、そこに期待してました。
温泉のあてが外れたので、ネストウエストガーデン土佐で入らなければ本日は風呂無し確定です。
しかし、まだ2時にもなってないので諦めて前に進みました。
土佐西南大規模公園を出てから農道を進みます。
ここの分岐を直進すれば一度も歩いたことの無い下田ルートなのに…。
どちらにしても犬は船に乗れないだろうから今回は諦めて、いつか歩くぞー!
本日の歩いた距離が20kmになった頃、やはりカイに疲れが見えてきました。
今までの様に引っ張る力に元気がありません。
丁度疲れてた我々も休憩しますが、休憩中に休まないカイが寝始めました。
犬の歩行距離の目安は体重×1kmは間違ってはなさそうです。
この時点でカイに無理をさせる判断は取れませんでした。
今晩のご飯を調達するため、今日の宿泊地を3km先の四万十大橋の下にきめて歩き出します。
橋の前にはコンビニもありますし体重25kgのカイにしては23kmで丁度いいでしょう。
歩き出してすぐにカイの元気が戻ります。
出来たら四万十大橋からまだ先に進む予定でしたが、やはり、ここで止めときましょう。
四万十大橋にたどり着きましたが、時刻はまだ16時にもなってません。
堤防の上の左側には東屋。
写真後方には少し離れた所に大師堂がありますが、今日は橋の下にテントを張ることにします。
明日、渡し船が運行しないように、この日も強風でした。
ですのでテントにはしっかりとペグを打ち設営します。
そして自炊の支度を始めました。
心配してたカイも約23kmは歩いてくれて、よく頑張りました。
俺たちも最近は頑張っても30kmが精一杯で、距離を意識した遍路はもうしないつもりです。
しかし、お風呂だけは最優先事項にしますが…。
結局、今日は風呂に入れませんでしたが、暖冬で汗もかきましたのでつらいです。
ここから約3km地点に温泉がありますが、俺は歩いていく元気があってもビーニャさんにはありませんしカイもいますので諦めましょう。
自炊をしながらテント内で体を拭き、服を着替えます。
やはり寒くなりますね。
そう言えば、今日は俺とビーニャさんの誕生日だったなぁ。
うーん。
今日くらい贅沢するか!
どうせならと中村駅にタクシーで車を回収しに行き、2人と1匹で温泉へ行きました。
こうすれば2人とも風呂に入れるし、カイも慣れた車内でお留守番が出来ます。
折角なので、この先は期待出来ない洗濯もコインランドリーで済ませ、ささやかに2人でコンビニケーキを食べて御祝いをして本日は終わりです。
久し振りの歩き遍路でしたが、まだ初日。
元気。
勝負は明日から!
カイも疲れたのでしょう、テントの中でとぐろ巻いて寝てます。
お疲れ様。
今日のルートは嫌な思い出の所でした。
自転車遍路の時はとても荒れてしまって家族に当たり散らし、2人で挑んだ通し打ちでは前日とこの日と喧嘩に明け暮れたルートでした。
取り返しのつかないことがあります。
しかし、その経験を生かすことはいつでも出来る。
だから前に進んでいけます。
一歩、一歩。
人生、即ち、遍路。