叶崎休憩所で見たものに怒る! 区切り遍路27日目②からの続きです。
叶崎休憩所にはトイレと水道があり、今回は立ち寄りませんでしたが階段を登れば観音堂があります。
それにしても、たくさんの捨て猫が飼育されており、トイレにも猫のエサが置いていたことには驚きましたね。
叶崎休憩所でトイレ休憩と昼食を終えて歩き出します。
叶崎には心の相談の看板やパンフレットが置いてましたので、そんな悲しい場所でもあるのでしょう。
伝えられることがあるとしたら、人生の底付きこそスタート地点ですよ。
少なくとも俺はそうでした。
数え切れないほど自殺を考え、願い、自分の身体を刃物で切ったこともあります。
大量飲酒と大量服薬時代は、いつでも死ねるように座る横の畳には柳包丁を突き刺してました。
しかし、今は生きてます。
ジョンマンの言葉を思い出してください。
最大の災難を最大の味方(幸運)に転ずる生き方。
つまりどんな困難に遭っても希望を持ち、決して、ひるんではいけない。
ジョンマン・スピリット
“最大の災難を最大の味方に”と、これほどの味方はそうそういませんよ。
言えることは“災難は苦しいことが多いが、災難が自分を裏切るわけではない”
歩き出してすぐの坂の上に展望所の東屋がありました。
ここは景色もいいし、叶崎休憩所であんなものを見るくらいならここで休憩したかったです。
海沿いをずっと歩き続け、大月町に入りました。
ずーと海ですが、海好きの俺には嬉しいことです。
向こうに見えてきたのが今回のメインである月山神社のある山です。
まだまだ遠いですね。
やっと“月山神社まで4km”の看板に到着。
5年振り位だろうか、以前来たのは母と車で88ヶ所通し打ちをした時だなぁ。
国道と月山神社方面への分岐点には“月山神社”の文字が入った現代の道標がありました。
いよいよ近付いて来ましたね。
その横にあった小屋で休憩します。
今回の区切り遍路は多くの果物のお接待をいただきました。
残念ながら果物用のオピネルナイフを引っ越しの時に何処かにやってしまい、この旅に持って来れず小夏の皮を剥くことが出来ないので、ここではミカンを食べました。
過酷な歩き野宿遍路ですのでビタミンがとても有難い。
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愛護センターから引き取ったばかりで満足に運動出来ていなかったカイも、疲れが目立ちますがどうにか歩けてます。
休憩中はすぐ横になり身体を休めるようになりました。
家では1日の大半を寝てる犬が、遍路中は1日の大半を歩くことになります。
休憩を終えて歩き出すと、すぐに2つ目の遍路小屋がありました。
ここは少し高台になっており海が見えそうですね。
小さな港町を抜けたら突然登りが始まります。
手前の道から『あれ登るんやろな』と分かりやすいほどの道でした。
登り口に月山神社まで18丁半の遍路石ですよ!
レアですね。
やはり月山神社も古には歩かれていた遍路道なのですね。
遍路石大好きです!
息を切らしながら墓地へ登る遍路道を登り、集落を見渡せる位置まで来ました。
そこから先がお馴染みの土の遍路道の始まりでした。
ここの遍路道は大月小学校の生徒の励ましの入った遍路道標がたくさんあります。
他の方の遍路ブログでよく見てた場所ですね。
大月遍路道には険しい登りもありました。
それでも励ましの遍路道標に元気を貰い歩きました。
土の遍路道に入ると、あちこちを匂い始め尻尾も上がりカイは喜びます。
つまり、遍路道はカイに振り回される道でもあります。