坂ノ下集落から橋を渡り国道56号線に合流しました。
今日歩く道の殆んどは、この高知県宿毛市と四万十市を結ぶ交通量の多い国道を往復することとなります。
遍路道らしからぬアスファルトのとても退屈な道。
これを数kmも歩いて往復することに気が滅入ります。
おまけに野宿装備バリバリの大きなザックを背負った大人2人と、同じくザックを背負った大きな犬2匹だから凄く目立つ。
交通量の多い道だから、さすがに車の中の人も珍しそうにザックを背負う犬を見ています。
途中から道を少し逸れて手元の地図に書かれている古い一里塚を探すが見つからず、帰りにもう一度探すことにします。
通常とは違って、大月神社ルートから39番札所延光寺を目指すので一部は逆打ちの形となるが、最近は整備されてきたはずの道しるべが殆んど無く、慎重に記憶を探りながら歩きました。
うろ覚えの道を歩き、どうにか延光寺を示す遍路石を見つけ安堵します。
民家の入り口にある遍路石をよく見ると👈👉ウィッシュ!
そこから民家の裏山へと続く遍路道へ進みます。
今日はそこまで汗をかかなくて歩きやすい日です。
そんなに険しくなく、とても歩きやすい遍路道にカイも🌋お山さん🌋もニコニコ。
やっぱり犬達は山の自然の匂いを凄く喜び探索しています。
遍路道を抜けた所に中務茂兵衛の遍路石があります。
そこの目の前が39番札所延光寺です。
修行の道場と言われる土佐の最後の札所であり、以前自転車遍路をした時の結願寺でもありました。
コロナウィルスの影響により、修行の道場のラストまで約8キロ地点の宿毛駅から旅を続けることが出来ずに2年ほど足止めをくらいましたね。
延光寺は残念ながらペットの入山は許されておりませんので🌋お山さん🌋と交代で参拝します。
ここ最近の遍路ではずっと🌋お山さん🌋だけの参拝で、俺は車で犬と留守番だったので久し振りの参拝となります。
本尊は俺の信仰している薬師如来。
自分の心の治癒を今でも願って、特定の宗教は持たずとも信仰しております。
その後、延光寺の山門前で犬に引っ張られたザックがひっくり返る事件が起き、それが後の大騒動となることに、この時はまだ気づいておりませんでした。
延光寺を後にして、来るときに見つけることが出来なかった一里塚を見つけます。
遍路とは関係無いかもしれないけど、きっと遍路も通った道でしょう。
そこから来た道を更に戻り、途中にあったコンビニで昼ご飯。
コンビニの駐車場に座ってご飯を食べるなんて遍路の時ぐらいしか出来ません。
犬がいるからとても目立ってました。
それからも淡々と打ち戻り、国道56号線のバイパスと旧道の分岐点まで戻ってきました。
ここを右に向かえば宿毛市街へ向かいます。
左のバイパスに進めば市街を回避して愛媛県愛南町や足摺岬へも行けます。
旧道に入ってすぐにお地蔵さん。
騙されていけないのはお地蔵さんの足元にある茂みの中。
草の中をよく見ると、
折れてしまった中務茂兵衛の遍路石が倒れている。
茂みの奥に割れた破片もあるので是非ともご覧あれ。
ここから約3キロほど、嘘つきで有名なお馴染みのこの道しるべは「ここから21km」と言い続けるのでした。