大間崎とテントサイト 新潟・東北車中泊旅5日目⑤からの続きです。
本州最北端にあるキャンプ場“大間崎テントサイト”での一夜が明けました。
昨晩はテントを張り終えた頃からポツポツと雨が降り始め、眠るころには雨となってましたが幸い今朝はやんでいます。
いつもより大きなテントなので撤収には少し時間がかかりますが、広く通気性も良いので車旅の暑い時期にはいいテントだと思います。
さて、我々は現在本州最北端の北海道が見えるような位置にいる訳です。
桜島の見える場所から随分と遠くまで来たもんだでありますが、この本州最北端の地には絶対的な聖地が存在しております。
それは日本3大霊山の1つである“恐山”です。(注 日本3大霊山はいつくか種類があるようです)
勿論これを目標としてここまで来たわけでもありますが、折角ですので恐山に登る前に下北半島の先端をグルッと一周回って“仏ヶ浦”という観光地へ向かってみましょう。
っと、下北半島を反時計回りで予想より随分と時間がかかってやっとこさ仏ヶ浦展望台まで到着しました。
距離が約40kmで約1時間かかりました。
断崖絶壁の上を道路が走っているので、まだかなり低い位置に仏ヶ浦が見えます。
折角なので望遠レンズにシフトして撮影してみました。
あそこ一体だけが独特な岩の形状をしており、小さな港も確認できます。
もっとズームしてみました。
ここの観光は陸地からより観光船がおすすめの様ですが、時間もお金も、そして犬もいるので我々は歩いて観光します。
展望台で写真撮影とトイレを済ませて「さて、どうしようか?」と今後の予定を考えます。
海まで下りて仏ヶ浦の観光をするか、恐山に向かって、それから自宅のある宮崎まで南下を始めるかです。
明後日の夜までに宮崎まで帰り付かないといけないので、観光しながら少しでも南下することが出来れば時間も、高速道路料金も抑えられます。
お山さん「仏ヶ浦を歩いて見に行こうよ」
さて、時間が無いってのにクマが出没する高低差100メートルの断崖絶壁を下り20分、登り30分の観光が始まります。
仮にクマが出ても我が家には狂犬が2匹いるのできっと大丈夫でしょう。
クマと戦ってみたい夢があり、そんな場面をよく想像します。
クマと鉢合わせする→俺が「ウォォォォ!」と大きな声でクマを威嚇する→犬がビビって竦む→結局クマと1対1になる→噛まれて負ける。
仮に俺がピンチになったら犬って助けてくれるのでしょうか?
あっ、忘れてた…、お山さん→逃げる。
さぁ、考えるより実戦ですよ!下りましょう!
(お分かりいただけただろうか?写真下に写る黒い影を…。ヒント:ベーグルっぽいの)
今回の東北の旅では何故こんなに山道を歩いて登ってしているのでしょうね。
かなり急勾配の下りでしたが遊歩道の階段はしっかりと作られており、歩きにくくは無かったです。
しかし、体力に自信が無かったり、足腰が悪い人は絶対無理だと思います。
下りきると仏ヶ浦にドーンと下りて、そこに地蔵堂や港がありました。
港の先まで歩き、出来るだけ遠くから仏ヶ浦を眺めますが、確かに海上から見たら綺麗でしょうね。
海の中にはウニっぽいのがあますが「あれって、食べれるのかな?」と、相変わらず野宿旅の思考に陥る。
岩々の麓まで歩いて来ると、そこはまるで天然のコロシアムと言うかコンサートホールとでも言おうかの広さです。
近くで見ても浄土と言われそうな奇岩ですね。
と言いながら、足元で食べ物を探しながら歩きますが、何も見つかりましぇん。
カイもクウも嬉しそうに尻尾を振り、色々興味津々に歩いています。
誰も居ないし、ここなら断崖絶壁と海に囲まれているから、
たまにはカイも自由に歩かせてあげよう。
と、すればすぐにクウがちょっかいを出すので怪獣戦争が始まりました。
カイはフリーにするとこっちをチラチラ見ながら失踪する癖があるので自由には出来ない犬なのです。
それに比べてクウは失踪しないので気を使わない犬であります。
2匹は『これでもかっ』てほどいっぱい走り回って遊んでいました。
「帰ろう」と言うとしれーッと距離を広げ、あっちに行きます。
犬って言葉が分かるのでしょうね。
だったらもっと言うこと聞いて欲しいですが…。
俺「おい!タダでさえ時間がねえんだよ!」
「ぜぇぜぇ…」と駐車場まで山道を登り、仏ヶ浦に物凄く時間を消費して恐山へ向かう我々でありました。
が、ここからが更に時間がかかる道であったのはこの時まだ気づいておりませんでした。