朽ち果てた札掛大師から神南堂休憩所へ 区切り遍路14日目②からの続きです。
神南堂休憩所での一夜が明けました。
身体はバキバキで痛い…、しかし五右衛門風呂に入れたお陰で今日も1日歩くことが出来そうです。
朝方は寒くて目が覚めました。
一応寝袋も持参してますが、夜は暑かったので寝袋用のシーツのみで寝てました。
ビーニャはシェラフカバーのみで寝てましたが、意外と暖かかったそうですよ。
我が家のステラリッジ3型は若干はみ出ましたが寝ることに問題はありませんでした。
松山から大洲を繋ぐ国道が真横にあるこの場所だから車の騒音を予想していましたが、深夜になると気にならなくなり、何度か目は覚めるけどまた眠れるといった感じて睡眠に問題はありませんでした。
26番札所前にある三谷さんの休憩所もそうですが、道路より低い位置にある休憩所では、車のライトで照らされたテント内がとても明るくなりますのでアイマスクがあると便利です。
さて、今日は暑いので袖無し白衣で歩いてみようと思います。
野宿遍路をしていると、白衣は2着あった方が俺にはいいです。
非常に乾きやすい白衣は、洗濯できず2日目とかなると汗の臭いがちょっと耐えられなくなります。
俺の場合は我慢しても2日目までが限界。
コインランドリーや水道など洗える環境が無い場合や、または乾きにくい季節の場合の3日目以降は白衣を着ることを諦めます。
(その後、汗を出来るだけ掻きたくないので、白衣すら着なくなりました)
結論から言うと、やはり暑い時期の白衣は袖無しが涼しい!
しかし、見た目がカッコ悪いのと、ザックを背負うときに袖が無いだけに腕に食い込むザックが痛くて苦労しました。
さて、出発です。
ビーニャさんもいつものゴミ袋スタイルになってきました!
早く起きて涼しいうちに歩くつもりが挨拶や色々してたらすっかり日は登り既に暑い…。
大洲市から内子町に入る頃、国道を離れ今日唯一のアスファルトではない遍路道へ進みます。
ありがたい事に朝露地面の草は濡れており、靴下は濡れちゃいました。
そしてアスファルト道に戻ると内子の中心部に出るので、内子の町を通過します。
今日はここから久万高原町へ向かって、どんどん坂道を登って進んで行きます。
これから先、小さな集落のスーパーはいくつかありますが、念のため内子のコンビニで今日の昼から明日の昼までの食料を買い込みました。
次のお寺である44番札所大宝寺まで43km。
今回の区切り遍路では唯一このお寺を打てるか、打てないか微妙な所です。
この道路標識からすぐそこに、道の駅内子フレッシュパークからりがあります。
ビーニャ「ジェラート食べたい」
俺「はい」
早くも、本日2度目の休憩です。
昨日に続いて体力も無く、食欲も微妙な俺ですので休憩は多目で行きます。
幸い今日歩く予定も20kmあるか無いかの距離にある遍路小屋内子。
そこで水のシャワーを浴びれればそれでいいのです。
結局、食欲が無いといいながら、ここのたこ焼きが美味しすぎで2人で2パック食べちゃいました。
そこからは2km進んでは休憩を繰り返し、全く距離が延びないまま大瀬の町に昼過ぎに到着。
駄目です…、体力がどうもおかしいです。
今日は1日中、川沿いを歩きます。
水遊びしている家族連れや泳いでる魚がとても気持ち良さそう。
どんどんと気温上昇していくなか歩く我々は地獄です。
水分もこまめに摂取しますので、ペットボトルが次々と空になります。
そんな時、道路脇に染み出してる水を見つけました。
勿論、水マニアのあの人は飛んで行きます。
ビーニャ「う~ん、悪くはないんだけど」
水の評価を聞くのは俺の仕事です。
水不足の今日ですが、昼飯として買ったのは軽量のカップ麺でした。
お湯はどうするのって、ここの新しい小屋には水道があるのを我々は知っています。
お湯を沸かして暫しの昼食タイム。
俺「今日はここで寝たいなぁ…、もうキツいわ」
勿論許されません!
その先の看板には小田まで7kmの文字。
駄目です、全然距離が伸びません。
前回、四国を1周通し歩きした時の出来上がった体力と比べてはダメだけど、今回の遍路での俺の不調にビーニャは本当に驚いてます。