仏坂不動尊、観音寺、大善寺の須崎3兄弟 区切り遍路20日目③からの続きです。
高知県須崎市にある別格5番札所大善寺はちょっと変わってます。
いえ、物凄く変わってます。
少し離れた所に元宿坊をしてた現住居の一階奥に納経所があり、肝心な寺は小高い丘の上。
『おい、寺で仕事しろよ!』
そんな声が聞こえてきたとか何とか。
取り合えずここだけは例外で納経を先にして、そのあと寺に登りますが相変わらず人気のない本堂。
境内には存在自体が不思議なモノレールもあります。
その用途不明のモノレールの為にお布施のお願いが貼られ、他にも3つくらいお布施の御願いが貼ってる本堂。
いい加減に抜けてた文字を付け足したお布施の御願いのポスター書きかえましょうよ。
お寺は悪くないのに、色々と残念なことが多いお寺さんです。
高知県に別格札所は1ヶ所しか無いので久し振りの納経となり大善寺は4回目。
どうしても気になるのは“大”の文字の跳ね方ですが、掛け軸もこれと一緒でした…。
ここだけは素通り!って訳にはいきませんか?
大善寺参拝で今日の目的は完了したので、あとは今日の野宿予定地を目指すだけとなります。
その途中にある道の駅かわうその里すさき。
確か某事件で少し有名になったというか、とある脱走犯が遍路に化けて捕まってましたね。
ここの道の駅は初めての車遍路で訪れた場所であり、その頃を思い出し切なくなる場所です。
因みに四国の右も左も分からなかった初めての車遍路は31番札所スタートの43番札所で終わった記憶があります。
須崎の町にさよならして意外と長いだらだら登りの峠道を歩き、安和の町を目指します。
そして、だらだら長い下り坂を下ると安和へ。
只でさえ疲れてるのに更に疲れますね。
トンネルをいくつか越えて、それでもなかなか安和は遠く、おまけにここまで来て右膝に鋭い神経痛が走り出す。
しまいにはビーニャの肩を借りて歩くほどに悪化します。
本当の遍路道(四国の道)が別にあるとの情報もありますが、時間的に今日は無理でした。
やっとの思いで日暮れ前に安和に到着しました。
遍路出発前から予定してた安和駅前の砂浜で今日は野宿です。
意外とフラットな場所が無くて苦労しましたが、どうにか1ヶ所発見してテントを設営して、近くのコンビニに買い物に行って、調理してとヘトヘト。
安和の駅が見えるように張ったテントから時々通る電車をボーっと見てました。
ここは星も凄く綺麗でした。
今日も疲れました。
おやすみなさい。