3巡目

焼坂峠を下り、添えみみずを目指す 区切り遍路21日目②

一つ目の難所焼坂峠へ 区切り遍路21日目①からの続きです。

 

前回の遍路で記憶に残っていたここの水を飲むために、今回わざわざこの浄水ポンプを持ってきました。

大きくて場所も取るし、軽い物ではないのにね。

しかし!

ビーニャ「そんなの使わないよ(どや顔)」と、結局こいつはコップ代わりでした。

俺も山水を一緒に飲んでますが、一応調理の仕事をしているので月に2度提出が義務付けられている検便が心配です。

帰ってから大丈夫でしょうか?

焼坂峠は相変わらず大きな石がゴロゴロしてて歩きにくい場所が多かった。

落石!落石!落石!と危険な香りいっぱいで、確かにこの道が避けられる理由もわかる。

何よりこの遍路道は危険でキツい。

しかし、これが古来から残る遍路道なので避けるわけにはいけません。

山道をある程度下ると高速道路沿いに出ますので、ここでおやつタイム!

さて、問題です。

ここに4個のパンがありますが、どういう振り分けでしょうか?

①2人とも2個ずつ。

②どっちかが3個食べて、どっちかが1個。

③ビーニャが2個で俺が1個、残り1個の5個入りパンは俺が2人で一緒に食べようと買ったもの。

④“③”の逆。

パンを食べながら休憩とソーラー発電します。

今日は山の中が多いので発電頑張らなくては!

後から焼坂峠をおじさんが下りてきましたが、俺達を見て遍路道じゃない方に行っちゃった…。

結局、焼坂峠から車道に出るまでに2時間+αかかったのだろうか?

もう少し早かったと思うけど、時間は計ってません。

因みに、先程の答えは③です。

言わずともわかりますね?

うちって本当に男女逆だと感じることが多いです。

久礼の町の手前に以前デンマークの青年が泊まった懐かしい小屋があります。

その日、腰に痛みを感じて早めに休んだ彼は、世界を旅してる途中で日本に来たようで物凄く旅慣れしてました。

遍路を終えてからもアジアを旅した後にアフリカの喜望峰からバイクで自宅のデンマークを目指すと言ってましたが、いつかそんな旅してみたい。

小屋の中は少し模様替えされてたかな?

以前より綺麗になった印象でした。

入り口に井戸水のポンプがあるけど、トイレはどうするんだろ?

小屋から少し進み、七子峠の大坂ルートと添えみみずルートの分岐点の橋まで来ました。

左側の欄干には大坂ルートの道標、右側は俺達の向かう添えみみずの道標があります。

勿論、今回は前回歩かなかった添えみみず遍路道を選択します。

今回の区切り遍路のメインになる遍路道です。

ビーニャは初めてとなる添えみみずルートですが、俺は2回目です。

桜や紫陽花が植えられた川沿いの道を歩きます。

山に入る前にコンビニで昼食を買います。

遍路道が国道の下を通っているので気を付けないとコンビニに気付かず通りすぎてしまいます。

2人でおにぎり4個とカップラーメン2個。

そのお湯にする水1リットル。

これから山道なので優しいビーニャさんは何一つ持ってくれませんでした。

コンビニ横にコインランドリーがあります。

出発準備をしていた時に軽装の若い夫婦遍路が足取り軽く大坂ルートでもなく、添えみみずルートでもなく、国道方面に歩いて行かれました。

さて、どっちが七子峠に早く着くか勝負だ!

住宅地を進み、徐々に山へ向かっていきます。

懐かしい風景です。

前方に高速道路が見えてきました。

ということは、あの山が入り口ですね。

この添えみみずルートは高速道路建設により一部分ではありますが、遍路道をズタズタに切り裂かれてます。

何とも悲しい。

遍路道の登り口には細長い遍路小屋があります。

初めて歩き遍路をした時に、この小屋に寝袋が備え付けられてるのを見て『こんな山の中で寝袋一つで眠る人がいるのか?』と驚いた記憶があります。

当時の自分には野宿なんてとても考えられなかった。

まして、風呂無しで1日過ごすなどとても…、それが、今では…

さて、添えみみず遍路道に挑みますよ。

左の遍路石は平成のですが、とても立派でした。

 

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ビーニャさん愛用の少し重めのしっかり充電さん。

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俺愛用の4年経った今も未だに現役初号機さん。

使用上のアドバイスとしては、ついつい普段の日も使いたくなりますが使用するのは旅の時だけにしましょう。

日光に当てる時間が多くなれば多いほど生地の痛みが目立ち、肝心な時に使えなくなります。

節約の自家発電のつもりが結果的に赤字となると思います。

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