遍路

ジョン万次郎の故郷を歩く 区切り遍路26日目②

足摺岬松尾から中ノ浜への難所 区切り遍路26日目①からの続きです。

 

遍路道を下り大浜に辿り着きました。

足摺岬では今日明日の2日間で“花へんろウォーキング”というイベントをやってるようで、あちこちにのぼりやお接待所がありました。

「休憩していって。特別ゲストや」

難所に時間をとられ丁度空腹に困ってた我々に、おしるこ、よもぎ餅、文旦、ケーキのとても有難いお接待です。

俺達が食べてる間は地元の方がカイを海に散歩へ連れて行きました。

カイ『休憩したいねん』

有難いお接待所を離れ、中ノ浜に着きました。

第二次世界対戦の時の防空壕が残ってました。

そして中ノ浜と言えば、ジョン万次郎ですね!

歴史大好き!1度は訪れてみたかったこの場所!

念願のジョン万次郎の生誕の地に来ることが出来たので、時間が無くてもゆっくり観光しました。

ジョン万次郎は漁の途中で遭難して、流れ着いた無人島でサバイバル生活の末に生き残り、たまたま通りかかったアメリカの捕鯨船に救助されましたが、当時鎖国をしていた日本には近寄ることが出来ずアメリカで生活することになります。

後に黒船来航で揺れる日本に戻り、英語が話せてアメリカを知る者として三菱を作り上げた岩崎弥太郎などの教育しました。

初めて目にした世界地図はジョン万次郎の目にどう映ったのでしょうね。

冒険(アドベンチャー)とは夢を形に変える行動力である。
最大の災難を最大の味方(幸運)に転ずる生き方。つまりどんな困難に遭っても希望を持ち、決して、ひるんではいけない。
人間、前が見えてきたらあとは自分の力で泳ぎきれ。

ジョンマン・スピリット

素晴らしい。

ピンチこそ最大のチャンス。

何かを失えば、必ず何かを得て、何かを得れば、必ず何かを失う。

幸福も不幸も、長所も短所も見る角度を変えればどちらにもなって、結局は、それをどう見て、どう捉えて、どう考え、どう変えていく(変化、つまり成長、進化)するかが大事。

この世の全てが光と影、表裏一体。

これは、逮捕、離婚、精神病院送りになった俺が、血の涙を流しながら、自分の血となり、肉とした経験から学んだ宝物です。

有難い言葉にも出会えて時を忘れて感動してました。

自分が苦労して学んだことを、こうして他人の文字として目にすると涙が出てきます。

『そう、そう!』と、その時の地獄の苦しみを再体験しながら、それを乗り越えた自分の苦労をねぎらっての涙でしょう。

中ノ浜の住宅地には復元されたジョン万次郎の家も、ジョンが使用した井戸も残ってました。

ゆっくり観光することが出来たので、そろそろ進みます。

中ノ浜では多くの花へんろウォーキングの人達とすれ違いました。

予想していたのとは違って、競歩のような、遍路とは無縁の歩くスポーツが好きな方々って印象でした。

俺達もあんな速度で歩いてみたい。

中ノ浜から階段を上り国道へ出ました。

ここら辺は38番への逆打ちの関係か、それか花へんろウォーキングの関係か、道しるべが逆の所もありました。

道が非常に分かりにくかったここも、国道に出て後方に戻った所に遍路道がありました。

遍路道に入ると先程の難所が頭を過ります。

暖冬で汗を掻いてしまうので上り坂がますます嫌になります。

予想に反して、ずっとなだらかな登りで助かりました。

途中、あちこちの山で見かける四角い“何か”があったので見に行きました。

出石寺でも見かけたこれ。

あちこちの山で見かける四角い物ですが、一体何なのでしょう?

それにしても、やはり風呂に入れた翌日は身体が楽ですね。

筋肉や関節がほぐれるのでしょう。

遍路道を抜け、やっと、やっと、やっと、土佐清水の町に着きました。

足摺岬の付け根、くびれ部分の交差点。

昨日はこの右に少し行った所から出てきましたね。

足摺岬はやはり難所でしたね。

海と言うより山の足摺岬がますます嫌いになりました。

交差点を過ぎてすぐ右手に細長い公園があります。

結構テントを張ってるのを見かけてた公園なので懐かしく思います。

あの頃は絶対に考えられないかった野宿遍路が今となっては普通になっています。

土佐清水の町にある大きなスーパーですが、ここも初めての車遍路で来た時の印象が強く残ってる思い出の場所です。

車で初めて四国に来た時は遍路も四国も右も左も分からないまま何故か31番札所から打ち始め、43番まで行った記憶があります。

さて、土佐清水の町に来て時刻は13時です。

遍路道に苦戦してまだ10kmも進んでない位でしょうか?

ここでコインランドリーと昼食、夕食の買い込みを済ませ、13km先のキャンプ場を目指します。

この13kmは1人なら余裕ですが、1人1匹の影響で不可能な可能性が非常に高いですよ。

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