めじかの里土佐清水から足摺海底館へ 区切り遍路27日目①からの続きです。
足摺海底館からの遊歩道を過ぎると、昨日宿泊を予定してたスノーピーク土佐清水キャンプフィールドがありました。
広いフリーサイトだけかな?
先を急いでいたのでキャンプ場内を見る暇ありませんでした。
そして、目的だったシャワー棟もありました。
ここなら閉めきってるので冬のシャワーでもそこまで寒くなさそう。
我々の装備は何から何までmont-bellで揃えているのですが、それでスノーピークキャンプ場に泊まりますか?
あっ、ありました。
ビーニャさんの軽量メモリ付きシェラカップはスノーピークのチタン製で2個持ってましたね。
スノーピーク(snow peak) チタン シェラカップ E-104 新品価格 |
米の量や、水の量を計るのに大活躍してます。
我々の完全歩き野宿スタイルでは全てを背負って長距離歩かなくてはならなく、軽量が命なのでスノーピークは向きません。
スノーピーク土佐清水キャンプ場を後にして海沿いをずっと歩きます。
本当に海が綺麗ですが、毎日日差しが強くて目が開けられない。
暫く歩いていると、久しぶりの遍路シールを発見。
ずっと真っ直ぐの道だし、人があまり歩かないし少なくても大丈夫だよね。
その奥に重要ポイントである貝ノ川の集落が見えてきました。
ここの“みぞぶち”というスーパーを通りすぎると、道の駅大月の先まで店が無いそうです。
食料は昨晩と今朝補充してますが、お腹もすいたのでここでお菓子とパンとアイスを買いました。
品揃えはまぁまぁでしたよ。
この道は室戸とかそこら辺を歩いてる気分になりますね。
ずっと海。
この大月ルートも、メインとなっている遍路道より20km遠回りでなければ室戸のように店無し難所として語られるのだろうか?
前方に昼の休憩予定地である、叶崎休憩所が見えてきました。
この調子だと到着も11時半頃で丁度いい感じ。
ソーラー発電で電気の確保と、湿って重いテントを収納したままでいいので少しでも日に当てられるといいです。
叶崎に着きました。
自転車遍路をした時、39番札所での結願を控え千葉の方と休んだ思い出の地。
トイレと東屋があるようなので300メートル歩き、先端の方へ行ってみましょう!
と、残念ながらここで、とても嫌な物を見てしまいました。
ブログに書くか非常に迷いましたが、旅の記録なので書く事にしました。
しかし、命を扱う非常に難しい問題ですので、これから先を見るか見ないかは皆さんの判断に任せますね。
それでは、
海沿いをずっと歩き、やっと辿り着いた休憩予定地である叶崎。
中央に写る東屋の右奥から歩いて来た我々は、視界の端に見えた東屋にまず違和感を感じました。
東屋が壁(シート)で覆われており、誰かが住み着いている雰囲気でしたので、職業遍路と言われる人達を想像しました。
すると先を歩くビーニャさんが不思議そうに見ています。
そして俺も遠くから見てみると、我が目を疑いました。
何と、写真に写る白い車の持ち主夫婦がこの東屋を猫の家にしてしまっています。
その夫婦は当然のように餌をやったり、掃除をしたりと忙しそうに猫の世話に明け暮れています。
ここを目標に歩いて来た我々は何処で休憩したらいいのでしょう…?
そう迷いながら目に入ったイスとテーブルで休憩することにしました。
東屋ではありません。
寒いし、発電も出来ない日陰です。
テントも日に当てられません。
しかも、そのテーブルまでその夫婦の荷物が置かれています。
女性『邪魔ですね』
そう言って荷物をどけますが、こんな時のビーニャさんは分かりやすく返事もせず無視します。
この2人は自分が何をしているのか理解しているのだろうか?
猫一匹一匹に名前をつけて呼んでいます。
この日は日曜日。
何人かの観光客が車で通りますが、その東屋を見て通りすぎていきます。
仮に降りてきても腰かける場所がありません。
そして暫くすると停まる一台の車。
その夫婦と知り合いのように自然な挨拶を交わし、猫の世話を始めます。
猫の世話をする人たちが帰ってから中を覗いてみました。
この小屋の中では一体何が起きてるんだ?
『イスの下にある沢山の箱は何なんだろう?』と近寄ると、箱は穴が開けられ猫の家となっています。
左の土が入った箱は猫のトイレだろうか?
東屋の中だけでも5匹以上の猫が確認できました。
先ほど入れられたばかりの大量のエサ。
防寒の為にだろうか、公共の物を自分達で作り替え、この東屋に糞尿の臭いを染みつかせ。
貴方たちにはこれが目に入らないのか?
正しいことをしていると思っているのか?
なぜ、世話をするなら自分の家で飼わない?
この子達の避妊はしたのか?
公共の場をこんな使い方してどう思ってるのか?
どれ程、口から出そうになったか。
しかし、俺の行動が元で“遍路”に対して悪い印象を与えてしまいそうで、グッと言葉を飲み込みました。
最近、家でもそういった施設から保護犬を一匹引き取りました。
命がどうこう言うのならば、その命の取り扱いにも気を付けてほしいです。
見た感じ収入もそれなりにありそうな雰囲気の夫婦でした。
あれほど沢山のエサを買うことも出来る。
では何故…?
ここがこれから先も動物の遺棄現場になってもいいも言うのか?
それなりの場所へ通報しようとも思いましたが、それをした後の猫達の命の保証も出来ないので、結局俺には何もすることが出来ませんでした。
この不幸にも酷い形で飼い慣らされた猫たちは、自分を殺処分しようとする人間達にも疑うことなくすり寄って行くのでしょうね。