3巡目

古来の遍路道の探索 区切り遍路44日目②

強引な区切り遍路再開の日 区切り遍路44日目①からの続きです。

64番札所で少し休憩を挟んで出発します。

本坊横の近道で出ようかとも思いましたが、64番札所境内にあるいくつかの遍路石を見落としたこともあり、来た道を戻ることにしました。

そのうちの1つである駐車場入り口の遍路石には63番札所吉祥寺と65番札所三角寺に加えて奥の院仙龍寺の文字が目立っておりました。

65番札所の奥の院であり、別格13番札所となっている仙龍寺は88ヶ所遍路さんには無縁の寺とされがちですが、実に遍路の歴史と強い繋がりのあるお寺の1つで、その遍路道も素晴らしく“通夜”を案内する大きな遍路石も実に見事なものであります。

また圧巻の一言に尽きる建物も一見の価値ありなので、是非とも歩いて参拝してもらいたいお勧めの寺であります。

20番札所鶴林寺や65番札所三角寺境内にひっそりとある“奥の院”を示す遍路石を探し出し、そこから始まる冒険の遍路道はまさにロマンですね。

 

さて、ここから先は今回の旅の前からビーニャさんの楽しみとしていた道となります。

主に現代の遍路は、ここから加茂川を渡る歩道橋を目指すか、安牌を取って国道11号線を進みます。

しかし、出来る限り古来の遍路にこだわりたい我々は外国人向けの遍路地図にある道を選択することにしました。

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↑の地図によると64番札所を出発して約1kmほど進んだ後、国道11号線を突っ切って側道を歩く道が記載されております。

そして、その道をよく観察してみると遍路石や地蔵堂などが線を繋いでおり、不自然に加茂川で道が寸断されております。

その反面、現在使われている遍路道の歩道橋ルートや国道11号には寺がいくつかありますが、遍路石やお堂のようなものは見受けられません。

これを見る限りではこの道が古来の遍路道であったことは間違いない事実でしょう。

確かめてみましょう。

という訳で、64番札所からずっと前を歩いていた女性の野宿遍路さんと国道11号線で別れ、我々はそのまま国道を突っ切り旧道に入ります。

途中で神戸小学校を通り過ぎ、加茂川に差し掛かるころ前方に常夜灯を目にします。

その下にお堂があったので近づいて確認してみると地蔵堂でしたが、どちらも写真を撮ることを忘れてしまいました。

これが外国人向けの遍路地図にあった、まず一つ目の★マークですね。

その手前で後ろを歩くビーニャさんが自転車に乗った鼻ひげを生やしたダンディーな男性と話をしています。

 

自転車の男性「それはレスキュー犬ですか!?」

 

俺『また勘違いされている…』

 

ビーニャ「いえ、一緒に歩いて四国を回ってて~」

 

自転車の男性「ああ…、ああ~!なるほど~…」

暫くピンと来てなかった男性ですが、よく見ると我々が白衣に大きな荷物を背負っていることに気付き、やっと遍路だと気付いたようです。

我が家のコレがレスキュー犬に間違われたのは2度目の事で、俺が『めっちゃ馬鹿な犬なのに…』と思ったとか思わなかったとか。

因みにビーグルっぽい方は賢いですが、柴っぽい方は…う~ん…。

それにしても今回の遍路では珍しく俺も白衣を着ているのに気づかれないもんですね。

 

さて、古来の遍路では加茂川に本格的な橋は架けられず仮の板橋や渡し船を利用して対岸に渡っていたとありますが、残念ながら現在加茂川に架かる橋は国道11号線なので、そこまで少し戻ってまた遍路道に戻りたいと思います。

左を見て古の遍路道を想像したり、右にある現代の遍路道を見たりしながら交通量の多い加茂川橋を渡っていると、また後ろで話声が聞こえました。

振り返ると先ほどの自転車に乗った男性がビーニャさんと話をしています。

そして「これ安納芋やけど食べて」と銀紙に包まれた焼き芋持ってワザワザ追いかけて来てくれました。

それに対して甘い芋が大好きなビーニャさんは大喜び!

そして足元で何かをアピールするかのように見上げる2匹。

早速「美味しいね~」と2人と2匹で皮ごと焼き芋を食べながら加茂川橋を渡り、先ほどの対岸まで戻ってきました。

歩いて来た道を振り返ると正面に国道11号線の加茂川橋と、その奥に現在の遍路道である歩道橋。

そして右に駐車している車の頭上と山脈の麓の境付近に、先ほどの常夜灯が写真を拡大すると写っており、そこからここまでが古の加茂川を渡る遍路道であったようです。

それを物語るもう一つがこの地蔵堂でしょう。

対岸にも地蔵堂があり、この2つが加茂川を渡る目印であったようです。

そしてここからほんの少し歩くと再び交差点の角に地蔵堂があり、そこに遍路石が一つ。

その先にも寿し駒さん建立の遍路石が一つ(これは外国人向け地図には記載なし)。

この寿し駒さんはこの辺りでは少し有名な遍路石を建てた人だけど、俺はちょっとアンチです。

古の遍路にこだわりたい俺は、横峰寺から下る遍路道を書き換えたのがこの人だったような記憶があり、良い印象を持ってません。

 

ここから少し旧道を歩き再び国道11号に合流します。

 

俺「ここ真っ直ぐだよね?」

 

俺は道筋を読み、再び国道11号を突っ切って真っ直ぐだと思いました。

 

ビーニャ「地図では国道11号を左に暫く歩いてまた旧道って書いてるよ」

 

俺「いや、道筋からして明らかに真っ直ぐやろ…」

 

この国道11号と合流した辺りで俺は遍路道に違和感を感じ、少しビーニャさんと打ち合わせをしますが、ちょうど昼ご飯前だったこともあり左折して国道にあるスーパーに向かい、強風の吹く寒い駐車場で総菜を食べ昼休憩としました。

その後、改めて調べたところ国道11号がやはり間違いで、この先に2基の半分埋まった遍路石が存在したようですが地図にもその情報はありませんでした。

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