続名城100選

続100名城高田城を歩く 新潟・東北車中泊旅2日目②

苗名滝と鮫ヶ尾城 新潟・東北車中泊旅 2日目①からの続きです。

 

旅が始まっていきなりのトラブルで、車のシガーソケットから充電するポータブル電源が不良品のため車の応急処置が必要となりました。

新潟県妙高市にある続100名城の鮫ヶ尾城を後にしてカー用品店を探しながら次の目的地を探していると道沿いにパワーコメリと言うホームセンターを発見します。

きっとここになら置いてあるだろうと、ヒューズから電源の取れる部品を購入し、あれこれ考えながら次の目的地である新潟県上越市の高田城を目指しました。

高田城の駐車場に付いたら汗を流しながら早速車の修理を始めます。

貴重な旅の時間に、しかもこんな観光地の駐車場で応急処置なんて気が滅入りますね。

こういう作業はあまり得意ではないし、不安が強い人間なのでやりたくないのですが、人を頼ることが苦手だったり、ケチなところがあるのでいつの間にか覚えたスキルでもあります。

そんな訳で、応急処置をして電源トラブルが無いかを確認したら旅の続きです。

雰囲気のいい街中にあった高田城です。

周りには運動場などがあり、散歩をしている人を多く見かけました。

正直、この手のお城は残念なことが多いです。

街中にあるお城はどうしても取り壊されたあとの扱いが、行政や軍事施設にされていたり、城跡と言うより公園になっていたりと、あまり見どころのない城跡となっております。

小中学校が建てられていたりすると、もう最悪!立ち入り禁止となります。

さて高田城はどうでしょうか?

そんな気持ちで極楽橋を歩きますが、やはりと言った感じです。

高田城は慶長19年(1614)高田の菩提が原(ぼだいがはら)の地を主郭に徳川家康の六男松平忠輝が築城した75万石(諸説あり)の大規模な近世城郭でした。本丸は内堀(薬研堀)と塁に囲まれ、現状では堀幅40~50m、平均水深5m程あり、塁は高さ10m前後で総長約1,000mありました。石を用いず2ヵ所の内枡形門と1カ所の内カギ形門を挟んだ囲み土塁でした。現在の本丸内郭跡は東西215m、南北228mの広さで、この中に城主の御殿や多くの建物が存在していました。天守閣を造らず、塁上には南西櫓の三重矢倉を「御三階」と呼んで城のシンボルとし、他に多門櫓2棟、矢倉台1ヵ所、御茶屋台一ヵ所などが設けられていました。この高田城も寛文5年(1665)の高田地震、宝暦地震(1751)、善光寺地震(1847)及び享和2年(1802)の火災等にあい、その都度規模が縮小されましたが、明治3年(1870)の火災によって再び焼失し、以後再建されませんでした。高田城は、慶長19年(1614)から8家18代の城主が交替し、257年間続きましたが明治4年(1871)にその幕を閉じました。明治41年(1908)の陸軍第十三師団入城の際に土塁が切りくずされ城郭は変形しましたが、基本的な原型は保存されており、新潟県の史跡に指定されています。

1614年と言えば豊臣家が滅亡する大阪の陣の最初(冬の陣)の年ですが、平和な時代の城の作りにも見えます。

75万石と言えば、それはそれは大きなお城だったでしょうが、今残っているのはほんの一部で、残念ながら見ごたえの薄いお城であり、だから続100名城となったのでしょう。

日本には廃城令や神仏分離令の影響による廃仏毀釈など後から見れば残念過ぎる歴史があり、この城に関しては天災や人災などの影響も重なって、今はこの一画だけに、そしてその名残を伝えるものも限られた状態で残っている感じです。

お城らしさを感じれる三重櫓へ向かいましょう。

中々かっこいい櫓で、名城スタンプはこの中にあります。

お城観光の多くは所持している障がい者手帳により免除、もしくは減額で入ることが出来るのですが、犬が一緒にいることや、俺は石垣などを見て歩きたい人なので殆んど立ち入ることはありません。

同行者のみ入り、俺は犬と一緒に周りを見て歩いています。

まるで四国八十八ヶ所のお寺に興味を示さない遍路のようです。

無事にスタンプを回収してお城も見て回ったら、次の目的地へ向かいましょう。

まだ旅は始まったばかり!希望に溢れております。

この時、お城の外で出会ったハウンド犬がとても可愛かったです。

耳が長い犬が好きな俺としてはドツボの犬種で、地面に付くほど長い耳と、我が家のと比べ物にならない”だるだる”の皮のたるみが堪らなく可愛かったです。

ビーグルの耳を長くして、皮を”だるだる”にしたイメージの犬でした。

その後、昨日回収できなかった春日山城の名城スタンプを取りに戻り、城下に湧き出る水を補給したら、大好きな日本海を走り次の目的地へと走りました。

俺はやはり太平洋より日本海のどこか切ない海が好きですね。

以前、電車で旅した時に3時間ほど停滞した直江津の駅を見に行って懐かしんだり、昼時だったので海の幸を食べようとわざわざフェリーターミナルの食堂まで引き返したら海の幸など無かったり、本当に上越市に来ることが出来て良かったです。

 

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お城巡りを始めるきっかけとなったこの本ですが、2年前の東北旅の時の会津若松市で購入したことがきっかけでした。

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我が家は100名城と100名城の2冊を持っておりますが、今はまとめて1冊になっている物もあるようです。

旅のお供に是非、歴史を知れば旅がグッと濃いものになります。

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