いよいよ千本峠へ 区切り遍路38日目からの続きです。
河合の分岐を高野と記されている千本峠方向に入り登りだします。
日の当たらない雪道を少し登ると更に分岐がありました。
真っ直ぐに遍路道標が見えますが、左へは四駆の車なら登れそうな道。
先ほどの県道12号線から600m歩いたようです。
今までは車も通る林道でしたが、ここから先は遍路道らしい道が期待できます。
林道の分岐を進むとすぐに道標。
右の道には千本高原キャンプ場と示されておりますが、ここもまた昨晩のキャンプ候補地ではありました。
遍路道と繋がっているのは意外でしたね。
周りを見渡せば雪だけではなく太いつららがいたる所にあります。
九州人からすると本当に珍しい。
こんなに寒くても坂道を登れば息が切れ、汗ばんできます。
更に山道を登り、日の当たる場所に出ました。
日の当たる場所は流石に雪は溶けてます。
千本峠は県道12号線から約200mほど標高を登ります。
途中からずっとビールの空き缶で飾った道を歩きました。
いったいどれだけの量を飲んだのだろうと思うほど長い距離にぶら下げられた缶を見ながら、
「俺は九州縦断出来るくらいは飲んだだろう」なんて思って歩いてました。
その先に遍路石。
まだ新しい時代のものに見えます。
その先からはまた日陰の雪道。
今日はすぐに千本峠を歩くので、しっかりとトレッキングブーツを履いてきました。
昨日のスリッパと違って滑りにくいです。
すぐ先には獣除けのネットでしょうか?
左から開けるように見えて開くことが出来なかったので跨いで通りました。
犬連れなので大変でした。
こうしたネットや金網の多くも、結局嚙み千切られているのが目立ちます。
その痕跡をクンクンと犬達が匂うので、犬には分かる何かがあるのでしょう。
俺は味覚も嗅覚も殆んどの感覚がおかしくなってますので全くわかりません。
ネットを越えた先に立派な遍路石。
ワクワクしますね。
手の形がリアルな、恐らく新しいもの。
遍路石を見つけるたびに本物の遍路道を歩けているようで嬉しくなります。
ずっと歩いて見たかった千本峠、流石です!
鯖さんの道標も多く見かけます。
その向かいには千本峠では有名な大師像の遍路石です。
これを見るのもとても楽しみにしてました。
きっと多くの遍路さんを見てきたのでしょうね。
そこからすぐに峠が見えました。
坂道は極力登りたくないので、峠をみるといつもホッとします。
あともうひと踏ん張り…、と言いたいところですが、千本峠はもう1ヶ所登るとの情報も得ているので、まだ安心は出来ません。