足摺岬大月ルートの締めくくり 区切り遍路28日目②からの続きです。
お山さん「次回の遍路は、ずっと晴れだから雨具は持っていかなくていいよね」
俺「1泊だけの遍路だから、晴れるなら要らないね」
旅前日。
お山さん「明日は晴れだね」
俺「台風の影響が無くて良かったね」
そして、昨日の16時に、
四国の最西端三崎港に上陸して、そこから目的地の愛媛県との県境にある高知県宿毛市へ南下する。
徐々に強まる雨。
おい、お山、雨じゃねぇか。
天気予報を見ても今晩から明日に向けて、
雨。
どうしよ。
悩ませたのは、雨具を持ってきてないこと。
こいつらのも。
俺達の雨具はコンビニで買えばいいのだ。
しかしコイツラの雨具がコンビニで手に入るはずも無いし、濡れたら臭い風邪をひいては困る。
まぁ、一晩寝て晴れるという奇跡を信じよう。
お山さん「南無大師遍照金剛…、南無大師遍照金剛…、南無大師遍照金剛…」
俺(あーあ、明日雨確定やな。俺の真似してコイツが読経してもな…)
この前キャンプした咸陽島公園キャンプ場で1泊。
山の上にある椰子の湯はお山さんの言う通り良かった。
いや、それよりも一夜明けても雨。
広いオーストラリアで何故か宿毛だけが雨。
晴れと言う奇跡は起きなかった。
今回はどうしても前回の続きを歩きたかったのに…。
宿毛駅から39番札所までを繋げなくては月山神社ルートも未だに歩き切ったと言えず、そして、アラフィフさんと歩いた宇和島の先にある”道の駅みま”まで少しでも距離を縮めたかった。
何よりも、ここを済ませとけば、宿毛駅から39番札所間の打戻(来た道をそのまま戻る片道約8km)と言う気分的に鬱になることをクリアして次に繋げられるし、その後に控えてる篠山がグッと楽になる。
篠山もまたこの前紹介した一の鳥居から40番札所を片道約8km打ち戻った上に、そこから更に遠くにあり、篠山を越えた後から宇和島までもまた遠回りとなるわけだ。
話が長くなったが、そこまで強い雨にはならなそうだから、
俺「宿毛を歩いて次に繋げようか」
お山さん「歩かない」
雨から逃げる自称へんらーのお山さん。
昨日、わざわざ宿毛まで約400kmと船で70分も移動し、さて、我々は雨から逃げて何処へ向かうのだ?
以上、四万十市から御伝えしました。