遍路

歩き旅の途中で乗車 区切り遍路36日目①

宇和島へ 区切り遍路35日目⑦からの続きです。

 

宇和島での一夜が明けました。

昨晩は2日連続で、そらうみさんのお接待によりお風呂に入ることが出来ました。

昨日はどうやっても風呂に入れる予定じゃない日だったので嬉しかったです。

風呂に入ってテントに帰った後に、2人とも冬のテントで脱げるだけ脱いで片方は寝袋に包まり、片方は凄く薄着の生贄となって、すぐ近くのコインランドリーへ。

(注 生贄=俺。言わんでも分かる。真冬の雨降る夜にTシャツ1枚に素足の短パン。パンツも履いていない)

コインランドリーの仕上がりまでに食事を済ませって再びコインランドリーへと、大変だったけど綺麗な服に包まれ就寝出来ました。

コインランドリーが近くにあって本当に助かりました。

昨日までの2日間は雨と寒さにやられましたが、今日はやっと晴れてくれそうですね。

昨晩、お世話になったのは、とあるお堂の横にある空き地。

国道脇だけど高台になっているので静かに、そしてひっそりと過ごすことが出来ました。

この公園には1つの古い街灯があり、その灯りが何処か切なく、この旅最終日前夜と言うこともあり、しんみりとした雨の夜を過ごしました。

 

さて、今日は遍路最終日となります。

宇和島を抜けて三間町に上がればそこが今回の遍路のゴール地点で、半日程度の距離となります。

令和元年にお遍路仲間と初めて御会いした地点までやっと繋がり、そこから先の、この前歩いた久万高原町までが繋がります。

さて出発しましょうか。

最終日は恐ろしい速さで進みます。

っと、ここに来て何故かバスに乗っています。

歩き遍路を挫折したのでしょうか?

それともいつもの喧嘩で帰っちゃったのでしょうか?

 

実は昨晩から一人でとても悩んでたことがありました。

と言うか、出発前の時点でずっと悩んでいたのが、犬連れ遍路である我々のゴール後の車の回収手段でした。

犬がいなければ2人で電車やバスを乗り継ぎ回収すればいいのですが、ペットがいると交通機関に乗車することは出来ません。

そこで考えていたのがゴール後に一人だけ宇和島に戻りレンタカーを借り、ゴール地点で犬とお山さんを拾ってから宿毛に停めている車を回収するという方法でした。

ゴールの務田駅から車を停めている宿毛駅まで距離は70km程度ですが、務田駅から宇和島駅までの電車、その後宿毛までのバスの乗り換えを含めると3,4時間と言う不便さだったのです。

愛媛県の電車路線は宇和島から東の高知県の四万十市へ延びてるのみで、南の宿毛方面へはバス路線のみしかありません。

この片道約4時間と、車で務田駅まで帰ってくる約2時間、そしてレンタカーの貸し借りと、その間お山さんと犬をどうしておくか考えるとレンタカーで一緒に宿毛へ行くのが料金もそこまで大差無くベストと考えました。

そこで問題となるのがレンタカーにペットを乗せていいのか?と言うことですが、この事については軽トラの荷台なら良いのではないか?と考えていたのです。

しかし、昨晩、宇和島にあるレンタカー会社の貸し出し状況を見ると軽トラはレンタル中となっておりました。

歩いたことのない篠山道や野井坂により、いつ宇和島に辿り着くか分からない旅だったので早めの予約も不可能だったのです。

 

午前4時頃には目が覚めてしまいそんなことを考えていると、5時頃目を覚ましたお山さんがこう言ってきました。

 

お山さん「ねぇ、考えたんだけど朝一のバスで車を取りに行って、半日ここの駐車場に停めておくのってどう?戻ってくるまでに片方が荷物を片づけとけば時間の節約になるし…」

 

俺「俺もそれ考えてたんだ。それがベストだよね。どっちが車を取りに行くの?」

 

お山さんあなた

 

まぁ、言わんでも分かるわな。

不安なことや面倒なことは全て俺担当です。

 

幸いコインランドリーもバス乗り場も目の前と言う好立地だったので、慣れないバスに緊張しながら始発の時間を待ちました。

その時間までまだ余裕があったので俺は近くのコンビニへ2人の朝食を買いに走る。

自炊する時間や手間、片付けできる環境にありませんでした。

 

俺「じゃあ行ってくる」

 

と言うわけで、今日の始発のバスに乗り、俺が車を宇和島に運んでくる間にお山さんは犬とゆっくりしながらテントを畳んだり、荷物をまとめとく係となりました。

6時57分発、8時30分宿毛駅着。

そして宿毛駅から野宿地まで車で1時間20分。

心配していた車も無事で、動き出して暫くは鈍い走りだったけど、その後は元気に走ってくれました。

往復約3時間に車窓から見えるほんの数日前に2人と2匹で歩いた道をとても懐かしく感じました。

「ああ…、あそこの河原で座って昼ご飯を食べたなぁ…、ここから篠山への大冒険が始まったんだ…」

「頑張ったなぁ…」と。

この感覚は歩いたものにしか分からないと思う。

 

その反面、旅を終える前なのに車に乗ることへの不全感も感じていました。

纏まった期間に車や家など便利な物から離れる時間って実はずっと大切なことで、あと半日は旅が残っているのに、こうして車に乗ったことにより途切れる気持ち。

残りの道をどんな気持ちで歩くのだろう…と。

 

バス代は1750円でしたが、お山さんが俺をパシらせた理由の一つに障がい者手帳があり、子供料金の880円で済みました。

帰り着くと丁度荷物を片付け終わった所でした。

約3時間もあったで、随分とゆっくりできたことでしょう。

野宿したところには駐車場があったので、そこに半日だけ停めさせて頂きます。

消えかけたお堂の前の看板には、早い話、空海が一晩泊まったという話が書いてありますが読めません。

ふらっと見つけて一晩泊めて貰った場所ですが、ここで空海伝説とは、やはり何かの縁を感じてしまいます。

 

さて、歩きましょうか。

時刻は既に10時、半日程度の距離であっても我が家にはスローペースがいるし、スタートが遅いので到着は夕方となるでしょう。

 

 

難所と言う意味で俺視点の話をすれば、遍路屈指の難所と言うと必ず名前の挙がる12番札所焼山寺。

それは初心者遍路が3日目に登れる程度の過保護で遭難する可能性も殆んど無いレベルなのに対して、篠山道は遍路を何周もしているベテラン遍路の殆どが挑む前から諦めている道。

真の遍路道で見かける黄色いあの子(鯖さん)すら見かけなかった。

 

一の鳥居のある札掛を過ぎてから約3泊しているが、この間見た宿泊施設はみまきガーデンの一軒のみで、確認できた食料品店はJA2件と宇和島に着いてからのみ。

ここに匹敵する難所は恐らく横峰寺道経由の石鎚山道のみ。

結論、殆どの人は初心者遍路が3日目に登れるレベルの焼山寺しか知らず、そこを四国屈指の難所と言っている。

確かに難所ではあるが、名前の一人歩きに負けないように。

他にも良い難所いまっせ!

 

念のため、俺は篠山神社でも観世音寺でも篠山への登山の話をしているわけではなく、篠山道の話をしているのだ。

たくさんの綺麗な言葉でまとめた遍路ブログがありますので、一人くらいハッキリものを言う憎まれ遍路がいてもいいじゃないか。

先に謝っとこう。

 

ごみんなちゃい。

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