遍路

ほら、霊場巡りがホラーを恐れてる 区切り遍路40日目③

一歩間違えば地獄! 区切り遍路40日目②からの続きです。

 

歩いて遍路をしていると、愛媛県松山市から今治市へ向かう途中にある菊間地区は重要ポイントとなります。

コンビニあり、スーパーあり、飲食店ありの有難い休憩ポイントです。

しかし、まさかの”ハプニング“により大好物を食べることが叶わなかった俺は、やむなくコンビニに入るが、これまた品数も少なく思ったようなものを手に入れることが出来なかった。

 

浅海から菊間へ向かう途中の果物屋で大好物の甚平(みかん)をごっそり買い込んでいた俺はそれにかぶり付きながら空腹を誤魔化していた。

すると目に入ったたこ焼き屋さん。

これまた大好物の発見に喜んだ俺はその店に飛び込むが「焼くのに10分かかるよ」と言う店主の気遣いによってたこ焼きを諦め、先を急ぐことにした。

この日の移動予定距離は約25kmを予定しているが、一人なら何てことない距離でも、2人の4本足と、2匹の8本の手か足か分からない、足手まといなのか、手手まといなのかを連れていると長距離の部類に入る。

そんなことも知らずに1人と2匹はマイペースに歩いている。

菊間の住宅地を過ぎ、国道からわき道に入ったあたりから急に後ろを歩く人がニコニコ始めている。

いつもそうしてて欲しいような…、いや、四国を歩いている時のこの人はいつもそうなのか、つまりはここの太陽石油菊間製油所が大好きなのだ。

それは分からなくもなく、確かに大規模工場とでも言うのだろうか、そういう迫力を感じる珍しい施設は見ていて圧巻だ。

似たような場所でいえば高知県須崎市にある住友大阪セメント工場も遍路の世界では有名な珍百景だ。

次々とタンクローリーが燃料を積み込み出発する。

 

お山さん「太陽石油の株欲しいなぁ~」

 

この人は四国関係の物なら何でも欲しいと言うが、残念ながら俺の地元ではあまり太陽石油を見かけなく、圧倒的にエネオスが強いのでエネオスを頼みたい。

四国に来ると、それでも増えたとは言えセブンイレブンが圧倒的に少なく、俺の地元はセブンイレブンが圧倒的に多い。

俺にとって四国のコンビニは今でもサンクス系だ。

今となっては吸収合併されて見かけることは無くなったが、四国にはサンクスが圧倒的に多かったと記憶しているし、自分の苦しんでたあの頃の思い出も沢山のサンクスと共に眠っている。

大迫力に空を見上げる。

雲もなく綺麗な空、遍路日和だ。

 

お山さん「火が出てないねぇ~…、ああっ!よく見たら火が出てる!」

 

赤白の煙突を懐かしく見上げる。

 

何処にいても目を閉じれば四国各地の風景が浮かぶほど、こうしてあちこちに”あの”思い出がある。

そして何故なのだろう…?そうしていると涙が溢れてくるのは…。

遍路七不思議。(またの名を四国病

野宿遍路に切り替えてから更に苦しくなった遍路は、その分、とても濃い思い出という財産になり、こうして脳裏に強く焼き付いている。

 

目を閉じればまざまざと浮かぶ四国の風景。

 

だから自宅にいても遍路出来るんで、もう歩くのは許してください。

 

太陽石油を過ぎるとお山さんの表情が曇った。

お山さん「青木地蔵だ…」

 

好き、嫌いがこうして極端なお山さん

青木地蔵で一人歩きしている悪い噂は本当にくだらないことだとこの場で言わせて頂きます。

しかし、遍路の世界では「あそこはやめとけ!」とお接待(お節介)を働く人も多いのが現実です。

いつも俺は(営業妨害にならないのだろうか?)と気になっている訳ですが、この青木地蔵に関しては”目に見えない存在”についての噂をネット上で見かけることが発端のようです。

宿泊できる場所もこうして綺麗にリフォームされているのですが、確かにここでは”目に見える存在”達の珍騒動があるのを俺は生で見たことはあります。

賽銭泥棒や寝小便などのノートを介したやり取りは端から見れば面白いものでしたが、管理する側の方はとても困っていると言っておりました。

そういう意味でも、噂とは違う部分で確かに警戒心は高めで利用した方がいい場所なのかな?…と言うか、それは四国、いえ、世界の何処にいても同じことですが…。

 

ついでに書くと、これだけ日本各地の様々な場所で野宿旅や車中泊、ホテルなど人並み外れた数を宿泊した経験がありますが、

中には霊場と呼ばれる場所もあるし、山中や城跡など、そんな場所で寝泊まりした経験もかなりあります。

しかし、俺の幾つかある霊的体験はその中には含まれず、わたくしあだちは精神病院に2度入院させて頂いた貴重な経験がございまし、その精神バランスを崩していた時期に霊的体験は集中しております。

つまりは”目に見えないもの”を必要以上に恐れることも無いと言えるし、何より我々は「同行二人」と言う言葉を吐いているはずであります。(俺の場合は「やくしさーん!」)

ならば…、と思いますし、それよりも”恐ろしいもの”を日常の至る所で見ているじゃないですか?

“目に見えないもの”を感じ取れるように具現化してくれている”これ”が本当に好きです。

指さしの方向からして、移設された道標でしょうね。

 

“これ”には問いかけたいことが山のようにあります。

褒めて欲しいことがたくさんあります。

しかしそれは、今世のお役目を終えてからにしておきます。

1200年と言われる長い遍路の歴史の中で、遍路道を歩いた人々は神仏に何を思い歩いたのでしょうね。

この辺りは菊間と今治市(旧大西町)との境目でしょうか?

中務茂兵衛さんの道標に従って旧道を進みます。

そこから先は国道に合流したり、旧道に戻ったりを繰り返しながら、歩きました。

その途中にあったコンクリートブロックを積んだようなバス停で休憩します。

足の痛みが本当に辛く、靴を脱いで一時的に開放します。

スリッパで開放的に歩くか、トレッキングブーツで保護しながら歩くか、その時の選択は非常に重要です。

この2足を使いまわすようになってマメが出来やすい俺なのに一度も出来たことがありません。

7:3でスリッパの使用率が高いですが、そろそろこのスリッパも寿命を迎えそうです。

踵ではなく、足の腹が擦れて薄くなったらもうダメですね。

残念ながらこのモンベルロックオンサンダルコンフォートは廃版となってしまったようで、

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少し底の耐久性が心配ですが、次回はこのモンベルロックオンサンダルを試してみようと思っています。

マメ知らずなら安い買い物です。

休憩を終えて旧大西町の住宅地に入ってきました。

遍路石を割と見かけるこの付近ですが、54番札所まで4km地点に松山札辻への道標もありました。

松山札辻への道標は久万高原町以降に点々と見かけましたが、この次回の遍路へ向かう車内からたまたま松山城下にある生の松山札辻を目撃できたのは幸運でした。

その時はラッシュの移動中で車内から見た程度だったので、今度歩いて見に行ってみたいと思っています。

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