3巡目

下坂場峠と鴇田峠を越えて久万高原町へ 区切り遍路16日目②

遍路小屋内子から山水天国 区切り遍路16日目①からの続きです。

 

落合トンネルを右折して下坂場峠へ向かいます。

この鴇田峠(ひわたのとう、または、ひわだのとう)ルートを通るのが、2度目となる俺の記憶には水情報はありません!

所々風景は浮かぶが、それが何処だったかすら自信はない。

確かこの先には神社があるはず、その目の前に商店のような建物があり、そこに水があるはずと、1巡目かつ宿遍路だったあの時の着眼点と、野宿遍路である今の事情は違います。

とりあえず進みますが、やはり登りが始まると後ろを歩いてる子の気配が消えます。

『相変わらず登りに弱いやん…』と振り返ると、いつも笑顔のビーニャが深刻そうな顔をして歩いてます。

登りになるといつもこの顔になる。

ビーニャ「お腹がすいて手が震えてきた」

俺「まだ10時前やん、休憩にするか…」

アルコールが切れても手の震えが無かった俺には、お腹が空いて手が震える人の気持ちは分かりません。

そこで取り出したのは昨日Sさんからいただいたタルトと飴類。

このタルトのレモン味がビーニャのお気に入りで、俺の分は何故か一口だけ俺の物で、残りはビーニャの物になりました。

更に俺が貰った2枚入りのおにぎりせんべいを2枚とも俺が食べたら、親の敵みたいな目で睨まれました。

少し体力を回復して歩き出すと、すぐにあった臼杵休憩所は目の前に山水ポイントあり。

登り出してすぐに3ヶ所の山水ポイント見つけました。

11時前に畑峠からの合流地点となる三嶋神社に到着。

お腹を空かせた狼がいるのでここで昼食をとります。

記憶通り目の前には小さな商店があり、ジュースの自動販売機は確認できました。

ここでジュースを買い、持ってきた水でお湯を沸かしてカップ麺を食べました。

減った分の水は神社の水道から補充させていただいて、休憩した後いよいよ本格的な登りに入ります。

どんどんと車道を登った先の行き止まりから山道の遍路道が始まりますが、ここの入り口の記憶は全くありませんでした。

前回歩いた時は、大雨の降る日に身体の調子が悪く、そんな日なのに内子の町から1日で久万高原の町まで歩いたのでここら辺は必死で周りが見えてなかったのでしょう。

遍路道に入ってみれはうっすらと記憶が蘇りますが、それなりにキツい下坂場峠でした。

下坂場峠に到着と同時に、ちょうど母から陣中見舞いのLINEが届きました。

「ぜぇぜぇ」言ってればそんなに時間のかからない峠です。

標高570メートルで、少し向こうには久万高原町の境もあります。

ここから少し標高を下げ、

立派な遍路石のある大師堂を見た先から本日のメインである鴇田峠への登りが始まります。

その前に、とりあえず近くの神社で休憩します。

するとこの旅で初めて見かける歩き遍路さんに追い越されます。

他にも歩いてる人がいたことに驚きながらその後を歩きます。

すると、なんか動きがおかしい。

右へ左へと民家を覗きながら歩いてます。

そして、ささっと左の民家に近よったかと思うと、外の水道の蛇口を捻り何かを洗い出しました。

ビーニャ「今の見た?駄目だよね?山水使えよ!」

俺「山水かよ」

ビーニャ「ブツブツ…」

その後、追い越し、追い越されを繰り返すその人の事をビーニャが許す事はなかった。

ビーニャ「ブツブツ…」

途中に1ヶ所、自動販売機があり、そこからすぐに鴇田峠の登りが始まりました。

木の看板には大宝寺6.0kmとあります。

ミラーに貼ってるお馴染みの白いあの子には9.2kmとあります。

ビーニャ「ブツブツ…」

いつも嘘を言ってるのはどちらでちゅかね?

先生怒らないから素直に言いなさい!

2度目を歩いてみれば記憶にあるところばかりでした。

この先からギュっと登ったはず。

その前に、登りに弱いあの子のために休憩と、靴をスリッパからトレッキングシューズに履き替えます。

記憶の通りドンドン登りましたが、とても気になったのは遍路道が少し荒れてたことです。

個人的には久万高原への登りのメインは農祖ルートでは無く鴇田ルートだと思ってるけど、人が通ってるわりには遍路道が雨で削れて大分荒れてる。

もしかして今は鴇田を通る人が減っているのか、それとも、整備してくれてる人がいないのかと、残念な気持ちになりました。

確かに耳にする情報は「農祖峠ルートの方が楽」と殆どの人が口を揃えて言っている印象ですね。

有名な“だんじり岩”を過ぎて少し「ぜぇぜぇ」言ったら、

標高790メートルの鴇田峠に到着です。

時間に余裕が無いので、ゆっくりする間もなく下ります。

我々の遍路は今日で終わり、その為に久万高原のバス停から松山駅まで移動します。

そのバスが15時20分に出発するのに合わせて山を下らなければいけません。

鴇田峠は登りもまぁまぁ辛かったですが、下りも激し目でした。

これは逆打ち辛いと思うほど下りはキツいですね。

最後に例のおじさんに追い越されて、

無事、バスが発車する20分前の15時に久万高原のバス停に到着です。

これにて今回の区切り遍路は終わりとなりますが、今回は暑さにやられた遍路でした。

鴇田峠ルートと農祖峠ルートを比べたらやはり鴇田峠の方がキツかったですね。

本当は44番札所か45番札所手前の古岩屋荘くらいまで行って、数日後にここを歩く友に何かメッセージを残せたらと思ったのですが、毎日の距離数が伸びずに44番札所にも辿り着けませんでした。

と言うか、今回44番札所まで打ったとしても、次回の出発点もこのバス停になって2度手間になるのでやめたというのもあります。(事実は違いました→フットワークの軽い遍路 区切り遍路29日目①

その後、バスで松山駅へ向かい、そのまま有名な下灘駅ルートを使い大洲の駅まで電車移動。

そこでSさんに迎えに来ていただき、一晩自宅に御世話になることになりました。

実は初日の神南堂休憩所からこのお話を頂いてましたが、何とゴールを控えた今日ビーニャのスマホが壊れると言うアクシデントがあり、一時はSさんと連絡取れないピンチな状態になってました。

これにて今回の無事終了。

遍路小屋内子から久万高原までの、

自動販売機 4個
山水 5ヶ所+

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA