長谷堂城と鶴ヶ岡城 雲の中での目覚め 新潟・東北車中泊旅4日目①からの続きです。
山形県鶴岡市にある鶴ヶ岡城を出る頃には雨が本降りになってきました。
雨知らずの旅なんて贅沢は言えませんが、やはりショックですね。
旅も移動日を含めると5日目となり、観光に当てられる日数の残りは2日程度。
まだ秋田県にも入っていないのですが、この旅の折り返し地点は青森県最北端の大間崎に設定しているので余裕も無くなってきました。
鶴岡市からちょいと北上して酒田市へ。
お山さんの興味を示した山居倉庫も諦めておりましたが、通り道だったので寄ってみましょう。
とは言え、ここに着いた時にはもう土砂降りの雨でしたので、俺は車の中に待機でお山さんだけ中に行きます。
俺は外観の写真だけ撮って…と、ここまで来たら中に入ろうとなり店内を見て回りました。
期待していたような場所では無かったので「ふぅ~ん」で終了。
続けて北上をしていると見覚えのある大きい道の駅が目に入り、丁度昼時だったので昼食にしました。
節約旅なうえに、宮崎から山形まで来ている訳ですので交通費を考えると昼食代も抑えたいところです。
しかし、折角だから地元の物を食べようと今回の旅は奮発しているわけで、店内を見て回るとグルメなお山さんのレーダーが反応しまくりでした。
俺はラーメンにしか目が行かなかったのですが、お山さんが反応を示した魚料理を一緒に食べることにしました。
旅に来てバラバラに食べるってのも何か寂しいしね。
今日は凄い雨の日だったので楽しみにしていた鳥海山も全く見ることが出来ず「残念だ…」の連呼。
北の山は雪をかぶる姿が本当に美しいので見たかったですね。
雨の日なので水源関係の観光地は諦めて淡々と秋田を目指して北上します。
山形県と秋田県の県境の遊佐町まで来ました。
ここは是非とも俺が立ち寄りを希望した日本海の観光地であります。
ほら、素晴らしいでしょ?
雨も気にせず、駐車場から歩いて来ましたが、ほら、素晴らしいでしょ?
「何が?」って、
ほら!こんな海の岩壁に羅漢像が掘っているんです!
もうね、石仏と言うか仏像大好きな人間にこんなもの見せたらだめですよ。
誰がどんな気持ちでこんな素晴らしい羅漢像を掘ったのでしょう。
どれ程強い信仰心を、何を願って掘り続けたのでしょう。
風化する前は一体どんな姿だったのでしょう?
と、色々と想像が膨らみます。
目を凝らすとあちこち羅漢さんや観音さんがいらっしゃいます。
この長方形の跡は何があったのでしょうね?
「ああっ!ここにもいる!!」と、そんな場所です。
四国八十八ヶ所71番札所弥谷寺の参道にも今は見ることが叶わない磨崖仏がずらーっと下からあった痕跡が見られます。
そこをタイムスリップしたような風景を想像しながらいつも登っております。
1864年に地元の石工を集めて5年かけて22体の磨崖仏を掘ったそうです。
明治元年に完成したと書いてあるので、そこまで歴史が長いわけではありませんが、それでもこれだけ風化しているので、そう寿命は長くはなさそうですね。
海沿いだから痛みも激しいでしょうし、勿体ないですね。
さて、もう10kmも走らずして秋田県入りでしょうか。