雨の山居倉庫と十六羅漢岩 新潟・東北車中泊旅4日目②からの続きです。
山形県飽海郡遊佐町にある十六羅漢岩に満足して走り出すとすぐに秋田県に入りました。
雨の景色を残念に思いながらも大好きな東北の日本海を眺め車を走らせます。
2度目となる車での東北観光ですので、地名と風景がリンクしない所ばかりなのが残念ですが、秋田県由利本荘市という地名も記憶に残っており、何処かこの辺りの道の駅で温泉に浸かった思い出が懐かしいです。
思い出巡りをしたいところですが、あそこがどこなのかすら分かりませんので、たまたま見つけて「あっ!ここ!」となる幸運を祈るしかありません。
本来なら高速道路やバイパス利用は風景的に好まないので避けたいところではありますが、旅の予定に余裕が無さ過ぎるのと、無料高速道路が目に入ったので止む無く乗ることにしました。
由利本荘市を走ることが出来なかったことは今でも悔いが残っておりますが、目的地の秋田市手前までひとっ走りです。
そして辿り着いたのは続100名城秋田城です。
秋田城と言えば聞こえは良いですが、秋田のメインのお城になるのは同じく秋田市にある100名城の久保田城なのでしょうか?
久保田城に関しては前回の東北旅で観光済です。
「さて」と言いたいところですが、秋田城に着いた我々は再び車を走らせて少し離れた場所にあるコインランドリーへ。
車中泊旅でも歩き遍路でも、お風呂問題並に頭を悩ませるのが洗濯問題であり、どのタイミングで洗濯をする時間を見つけ出すかが結構難しいのであります。
コインランドリー代はとても高価な出費となるので出来るだけ旅の中間で洗濯をして、そのまま自宅に帰れる環境を作りたいのですが、そうも理想的な状況に恵まれません。
おまけに約1時間の足止めを食らうので、出来ることなら観光や昼食の時間を有効利用したいわけです。
が、そんな都合よくコインランドリーはありません。
場所によっては乾燥と洗濯の一体式が無いコインランドリーもあるのですが、この日は一体式に恵まれました。
という訳で、コインランドリーに衣類を投げ込み、時計にタイマーをセットして秋田城に戻り観光です。
「う~ん…」ですね。
雨もですが、ちょっとお城の時代が違う印象で、どちらかと言わずとも“平安京”とかそんなイメージの城です。
敷地は広大でした。
観光は犬の散歩も兼ねて出来るので、旅の最中は面倒な散歩の時間も無いのが嬉しいです。
城内を歩いているとお山さんが後ろで「トイレが…ボソボソ…」と言ってます。
どうやらこのお城は古代の水洗トイレが非常に珍しく有名のようです。
城内には有名人が来たことをアピールする看板を多く見かけますが、それにしても水洗トイレと言われてもイメージが湧きませんね。
と、ガランとした城内にひときわ目立つ建物がありました。
例の水洗トイレとはこれのことでしょう。
中に入ってみると、穴の上に2本の板。
そして横に水瓶といったシンプルな作りです。
穴の中を覗くと確かにある程度の量の汚物が溜まった後に外に流れ出るような構造が見られました。
なるほど。
先ほど外に見えたのが水洗施設となり、外に汚物が流れ出る仕組みとなっていたのですか。
「こういう意味だったのか」と感心します。
道路を挟んだ向かい側にも城内は広がっており、こちらの方は住居なのか政治を行う場なのかそんな場所でした。
ミニチュアの模型があり、こういうのがあるとイメージしやすいですが、やはり好みの時代と違うお城ですね。
こちら側には住居跡が主に展示されておりました。
さて、ここで既に夕方を迎えました。
今日はまだ眠る場所や風呂を見つけておらず、前日と同じように夕方に都市部に突入してしまいました。
渋滞も問題なのですが、街中では道の駅等の車中泊ポイントが見つけにくく苦労します。
明日の観光として秋田市北西部の男鹿半島に向かいたいのですが、車中泊の候補として挙げた道の駅があるのはここから30kmほど北東に向かったところです。
お風呂などを考慮した結果そうなったので、明日は少し引き返すことを決意してトボトボと車を走らせ、道の駅五城目で眠らせて頂くことにしました。
この日は近くにある綺麗な旅館の温泉に入り、大雨の車中泊となりました。
自作の換気扇の防水対策をしていなかった為、雨に濡れながらの換気となりましたが、仮に作った物でありますので次までに対策を打ちましょう。
夕食を作ろうと冷蔵庫を開けると、その日に予定していた鶏肉が腐って異臭を放ってました。
この旅では冷蔵庫に延長している配線が上手く接続されていないことが頻発していたので、いつの間にか温度が上がっていたのでしょう。
犯人は後ろの二匹なのは間違いないのですが、特にビーグルっぽい方がよくその辺りに手を突っ込んでいるので、これもまた何らかの対策を打たなくてはいけませんね。
自作での旅も問題が山積みでございますが、本当に素晴らしい宝物の宝庫であります。
今もこうして目を閉じれば浮かぶ景色と思い出、これに勝るものはそうないでしょう。
新品価格 |
お城巡りを始めるきっかけとなったこの本ですが、2年前の東北旅の時の会津若松市で購入したことがきっかけでした。
日本100名城と続日本100名城に行こう 公式スタンプ帳つき (歴史群像シリーズ) 新品価格 |
我が家は100名城と100名城の2冊を持っておりますが、今はまとめて1冊になっている物もあるようです。
旅のお供に是非、歴史を知れば旅がグッと濃いものになります。