ネコバリ岩 新潟・東北車中泊旅5日目①からの続きです。
気が付けば6月になっていました。
いつもシフトの関係で月末~月初めにかけて2ヶ月の希望公休を固めた旅に出るのですが、どんなに長いような旅でも終わればあっという間なのは変わらず、この旅も残り2日の観光と、そこから2日かけて宮崎まで戻る切羽詰まったものになりました。
何度経験しても旅の終わりを感じるのは寂しいく「あと2日か…」と思ってしまいます。
不便な車中泊の旅、更に次元が違うほど不便な歩き野宿遍路の旅も、やはり不便こそが生きてる実感を運んできてくれて、いつも貴重な経験となっています。
ネコバリ岩に癒された我々は、青森に向かいたい気持ちとは逆に秋田県の男鹿半島を目指すため西南方向へ向かいます。
今回の旅は慣れない東北の地であったため、効率的に回れない場所もあり、山形県を初め、かなり動きにロスがあったと思います。
男鹿半島に入ってすぐに巨大な“なまはげ”がありました。
そう言われてみると“なまはげ”って東北のイメージはあるけど秋田県、しかも男鹿半島のものだったことは知りませんでした。
てっきり青森だと思ってました。
余談ですが秋田県と新潟県ってごっちゃになりません?
更に余談ですが、東北を九州に例えるとしたら、
青森→鹿児島(位置的に)
宮崎→秋田(田舎っぽ)
岩手→熊本(何か強いイメージ)
山形→佐賀(田舎っぽ)
宮城→福岡(都会っぽ)
福島→大分(よくわかんない)
で、代打で新潟→長崎と思いますが、いかがでしょうか?
そんなことより少し晴れ間も見えてきましたね。
近くにあった看板に目を向けると、知らないだけで日本各地にいろんな“やつら”が居るんですね。
思いついた人のセンスを疑いますが、中でも石川のアマメハギと、沖縄のバーントゥにはとても闇を感じますし、宮城の米かぶりは何かいまいちだし、佐賀のカセドリなんて何処かで見たことある只の人ですよね。
どれもが小学校1年生の教室の後ろに貼ってあるようなそんな“やつら”です。
そんなこんなで辿り着いた続100名城脇本城です。
駐車場に車を停めて「さぁ、どっちの道を登ったらいいのだろう?」と、とりあえず鳥居を潜りました。
長い階段の後、結局道は合流し上の駐車場へと続きましたが、折角の城なので歩いて登るってことでOKとしましょう。
脇本城は東北最大規模の山城のようです。
色々書いてますが、中でも目を引いたのは1810年の大地震により岬の700メートルほどが没したというところです。
滋賀県の織田信長で有名な安土城が完成当初は琵琶湖に面していた話は聞いたことありますが、長い歴史の中で地震や噴火などで地形も随分と変わるものですね。
これを書いている今、我が家の近くにある鹿児島県の桜島が噴火警戒レベル5になっておりますが、桜島もまた大正時代の大規模噴火までは島であり、本土と陸続きではありませんでした。
その噴火により8割ほど溶岩に埋まってしまった鳥居など残っていますので、観光の際は是非。
他の看板にも書いていた通り、見渡す限り城という広大な敷地です。
しかし、緑一色の草原であり、歩くにはちょっと難しいし、“築城技術の博物館”であってもちょっと分かりにくいかな?と言った印象です。
耳をヒラヒラと犬を走らせるには良さそうな環境でありますが、一応建前上リード無しで犬の散歩はNGですね。
あっ、引っ張り癖のあるクウが引っ張るもんだから、手からリードが外れちゃった。
カイ君は何処までも走って行っちゃって東北の犬になっちゃうから、ちゃんと握っててね。
日本海も一望できます。
左手に見える脇本本郷集落は城下町だったようです。
雲がかかっていますがいい景色で、日本海最高ですね!
帰りはせっかくなので古来の道を歩いてみることにしました。
車道を登って来るときも“天下道”という古道のことが書かれておりました。
古道が好きな者として興味をそそり、嬉しいことですね。
それにしても、何処かで見たような展開になってきております。
うーん、ここは東北でしょうか?
俺はこんな道を“とある所”でとてもいっぱい歩いて、いっぱい撮影して来ましたが、
まさか東北まで来て、整備されていない獣道のツタを掻き分け、クモの巣を顔面にいくつも受け、湿った下りの山道に滑り「何で東北で遍路してるの?」なんてボヤかなかったでしょうか?
実際は想像にお任せすることとして、どうにか中腹にある菅原神社まで辿り着き、車道で駐車場に辿り着いた我々は、男鹿半島にある次なる目的地へと向かったのでした。
脇本城跡…文化遺産オンライン
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お城巡りを始めるきっかけとなったこの本ですが、2年前の東北旅の時の会津若松市で購入したことがきっかけでした。
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我が家は100名城と100名城の2冊を持っておりますが、今はまとめて1冊になっている物もあるようです。
旅のお供に是非、歴史を知れば旅がグッと濃いものになります。