歩き旅の途中で乗車 区切り遍路36日目①からの続きです。
最終日の今日は早朝から役割分担をして、車を停めている宿毛駅から昨日野宿した宇和島の外れに運んできました。
それもあって既に時刻は10時、ゆっくりしてられません。
宇和島の街を目指して国道を歩きます。
本当は街中やアスファルト道を歩くのは嫌いですが、この宇和島市はそうでもありません。
この前も書いた通り、何故か宇和島の人は他の四国の人とは雰囲気が違って関西人のような印象を受けます。
この日もそうでしたが、気さくに話しかけてくれる方も多いです。
殆んどは交通量の多い国道とその脇の旧道を歩くのですが、もっと旧道の遍路道を探しながら歩きました。
手元にあるデータが本当なのかはわかりませんが、何らかの痕跡を見つけられればいいなと思いながら歩いていました。
それっぽい道もあり、通行困難になっている道もあり、完全に新しく作った道に飲み込まれている道もあり。
こころはすっかり探検隊です。
遍路道を探しながら歩くわけですから時間もかかるし、遠回り、遠回り。
おやっ?それっぽいのが見つかりました。
『此道 御城下マテ三十一丁』
この付近には橋があったのか、この後の道の判断が難しくなる。
暫く歩くと国道に合流し、道の反対側に立派な遍路石が見えた。
渡りたいけど交通量の多い国道でマジマジと遍路石を見ることが恥ずかしくて迷っていると、
お山さん「行ってきやん」と。
うーん、素晴らしい遍路石だ。
何かが一杯書かれております。
四十番奥の院へ廿丁余 寺の下に宿あります
和霊神社四十一番い奈りへうちぬ希
中務茂兵衛さんの229巡目の作品ですね。
そこから国道を逸れ、古い商店街を歩き街中へ進みます。
魚屋も見かけ、愛媛県宇和島市が海の街であることを感じます。
住宅街を歩いていると番外札所馬目木大師の案内看板が見えてきました。
少しの寄り道だけど是非とも寄ってみましょう。
俺は2度目でお山さんは初めてです。
各地にある〇〇大師はスルーポイントとしている方が多いですが、立ち寄ればまた新しい発見があります。
案内看板から徒歩1分。
ちょっと奥まった所に綺麗な銀杏の葉の絨毯の上に乗った馬目木さんがいらっしゃいました。
声に出るほど落ち葉が綺麗です。
ここで少し休憩することにします。