遍路

野井坂を下り終える 区切り遍路35日目⑥

さぁ、明らかに厄介な倒木を潜りましょうか?

 

俺はどうにでもなるんです。

どうにかして進むんですよ。

そういう人間です。

 

重い荷物に潰されて倒木を潜り後ろを振り返ると、

白い服を着た女が…、這いずって…、

う~う~、

 

きっと来る~、

 

きっと来る~

 

あーあ、潰れちゃった。

きっと来る~、こと出来ずに潰れちゃった~。

 

この貞子ダメやね。

 

因みにビーニャさんはこの野井坂ルートともう一つのルートである松尾峠では、崖の倒木に必死にしがみ付いてたことがありました。

ブログの何処かに写真がありますが、探しても見つからないので、

その日、僕らは一日中喧嘩の遍路をしていて「何で俺がこの人を助けないといけないの?」と疑問に思ってしまい、「落ちればいいのに」と思いながら助けず写真を撮って見守ってました。

結局助けたのですが、その後も喧嘩は治まらず宇和島市民を巻き込んだ大喧嘩になり、やっぱりあの時崖に落としとけば良かったと後悔したのを思い出しました。

ビーニャさんもお山さんも宇和島は関所なのでしょうか?

途中で満願寺から歩いて来た道が見えました。

人間って思っているよりもずっと移動できるものなんですよ。

「あそこから歩いて来たのかぁ!」と思うことが多い遍路の旅。

 

人間は何故、歩くことを止めたのだろう。

俺にとっては車や機械の世界は早すぎて付いていけません。

歩き遍路をしているとスローな時間の流れをハッキリと感じるので、現実とのギャップを感じます。

野井坂遍路道は後半にかけて勾配を増していきました。

地面は足に優しいフカフカの落ち葉一色。

前方に峠が見えてきましたね。

明らかに体力の低下なのか、身体の故障なのか、荷物の重さを感じることが多かった。

数年前のバイクの交通事故の後遺症もあれ以来、歩いていたらハッキリと影響を感じます。

 

だからねっ!?

 

ねっ!?

 

もういいよねっ!?

 

まだ遍路続けるのっ?

峠を越え、やっと下りに入りました。

何処までも落ち葉の絨毯。

有難いのですが、下りは滑らないか気を使います。

下る途中に野井坂遍路道の案内看板がありました。

早い話、もう聞き飽きた「灘道、中道、篠山道」ってことです。

いいから歩いてみましょ。

野井坂も松尾峠も。

そっちの方がずっとわかりやすい。

また倒木がありましたが、これはめんどくさくないタイプ。

明らかに右側が跨げます。

 

先ほどの案内看板辺りから、野井坂遍路道の通行止めの標識が目立ってきました。

その看板にはやたら倒木の文字が書いてあります。

そして、その看板の横には新たに「迂回できます」の案内も。

その現場っぽいところに来ました。

下に続く道が倒木により通行不可で、迂回路が真っ直ぐに作られておりました。

しかし強引に作られた迂回路なので下りが危険でしたね。

落ち葉が積もっているし、滑りそうで慎重に歩きました。

犬連れなので杖も突けません。

その先から何か所も倒木と、遍路道すら崩れ落ちているポイントが数ヶ所。

ここの遍路道はゴッソリ無くなって崖になっておりました。

ここら辺は数年前の西日本豪雨の影響で崩れたのでしょうか?

向こうには高速道路が見えますね。

どうにか通行困難になっているポイントを越え、安定した下りの道に入ります。

そして、逆打ち側の「野井坂登り口」の道標。

つまり野井坂遍路道を越えたことになります。

初めて歩く峠道を越えた満足感を感じながら最後の橋を渡り宇和島へ。

これにて今回の大冒険である篠山道から野井坂を歩き終え、いつもの88ルートに戻ることになります。

この旅の山場は終わりで、あとはゆっくり宇和島を越えてゴールの三間町へ向かうだけ。

 

これから向かう宇和島の街は俺が四国で最も好きな街。

さぁ、今回は宇和島でどんな体験があるのでしょうか?

時刻は16時前です。

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